毎週、必ず新聞広告に入る求人広告には、介護や医療に関するものが多く掲載されています。ネット上やハローワークのサイトにも多くの求人情報があり、どこを見ればいいのか、どう比較すればいいのかがわかないという声を耳にします。
実際には、表に出てこない情報が多く、見学や入職してみないとわからない部分が大きいですが、それでも最初の取っ掛かりは求人情報です。
ここでは、一般的な求人情報の見方や注意点を記載しています。
ご自身で求人情報を比較検討される際の、ご参考になればと思います。
給与
何より一番気になるのが、給与でしょう。パート・アルバイトの方なら時給です。
求人情報誌などの給与は「月額25万円以上可能」「月額30万~」などと記載して、他社より高額であるように見せようとするのが一般的です。求人広告も反応が取れなくなっていますので、どこの会社も、自社をより目立たせようとしています。
実際には、表示された給与額に夜勤4回分の手当やみなし残業代が含まれていたりします。また、学歴は人それぞれですが、大卒の給与で記載しているケースが多いです。たいていは、どこかに小さな字で記載されています。
また、月額給与や時給に重きを置きがちですが、賞与や各種手当を含めた年収ベースで考えるのが、一番良いでしょう。例えば、月額給与は高いけれど賞与はほとんど支給していない法人と、月額給与は低いが賞与支給率が高い法人であれば、後者のほうが年収が高い場合があります。パートの方にも寸志や処遇改善費が支給される事業所であれば、それだけでけっこうな収入になります。
勤務時間・休日
勤務時間については、交代勤務であれば各シフトの時間を確認します。
休憩時間がいつ取れるのかも大切です。シフトによっては、休憩は1時間だけれど30分づつ2回に分けて取る事業所もあります。
また、夜勤帯の勤務時間や職員体制、休憩時間を押さえておくことは重要です。
長く、安心して勤務するためには、労働条件の確認は必須です。
休日は月に何日取れるのか、有給の消化率はどのくらいか、連休も取れるのかなど、気になる点は確認しましょう。
手前味噌になりますが、当方の転職サポートをご利用いただければ、気になる点は全て代わって確認します。
待遇面
待遇面については、交通費支給額や子育て中の方でお子様の送迎のある方は車通勤可能かどうか、事業所内保育所があるか等です。
社会保険完備やパートであれば正社員登用についても、気になる点でしょう。
その他、制服の可否、独身者の寮があるかなども、人によっては重視しています。
一例として、子だくさんの方は児童手当の支給がある法人に勤務すると、給与はともかくとしてかなり月額給与に上乗せがあります。
昼食支給の法人であれば、一食500円として月額1万~1万5000円の手当が付いている計算になります。