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退職する介護士を引き留めるかどうか

有能な人材を流出させたくない

介護施設の離職率は、概ね15~20%くらいです。

他業界と比較すれば、依然離職率は高いと思います。

離職率がもっと高い施設もあります。ひどい職場になると、3年~5年で職員がほとんど入れ替わります。

そうなると、サービスの質を保てませんし、職員のモチベーションも下がっていきます。

現場の雰囲気が悪くなり、悪循環で職員の離職が止まらなくなります。

どの施設でも、人材の流出に頭を悩ませています。

特に有能な人材が退職の意向を示したときには、何としてでも引き留めたいものです。

退職を慰留するのは1度まで

有能な人材の退職を慰留するのは、一度までが妥当だと考えています。

2度、3度になると、慰留した後、その人材のモチベーションが上がることはなかなかありません。

有能であってもモチベーションが低ければ、他の職員に影響します。

当然、現場の雰囲気は悪くなっていきます。

間違っても、慰留したいために特別扱いをしてはいけません。

他の職員からすれば依怙贔屓をしているように見えますので、面白くありません。

他の職員のモチベーションが低下していきます。

快く送り出したほうが、戻ってくる可能性も高い

介護士が転職して他業界に行った場合は、一度福祉の世界を知っていますので、営利企業が肌に合わない可能性は高いです。

また福祉業界に戻ってくる可能性がありますので、できれば自社に戻ってきてほしいでしょう。

ですから、退職の際には快く送り出してあげましょう。

他の福祉施設に転職した場合でも、ケアの方針や職場の雰囲気に馴染めないケースはよくあります。

退職してから、前の職場の良さに気づくことも、多いものです。

介護士