アリさんマークの引越社が、東京都労働委員会から不当労働行為の認定を受けました。
命令では、不当労働行為があった旨を社内報に掲載して、各従業員宅に送付する内容です。
大手でCMなども流している有名企業ですし、労使争議の様子がテレビ番組でも取り上げられていましたので、多くの方が関心を持っています。
医療福祉業界も、今後の労使関係で学ぶ点は多くあります。
一連の流れを見ていますと、会社は労働組合からの脱退を勧奨したり、命令に従わなければ人事権を発動して不本意な部署に異動させる、社内の反乱分子としてさらし者にするなどの対応をしています。
つまり、昔ながらと言いますか、従業員は会社の歯車の1つであり、会社に刃向かう者は許さないという姿勢です。
現代は、個々が尊重される時代ですから、時代にそぐわない体質になっています。
医療福祉施設でも、昔ながらの体質が残っている施設は、利用者のためにサービス残業は当たり前、福祉や医療は単なる仕事ではなく社会貢献なのだから従業員は私生活も犠牲にしなさいというような雰囲気があります。
現代の若者が、とても付いていけるものではありません。
事業者の立場として、人材不足、離職者が多いと嘆くのもよくわかりますが、従業員が個々に尊重され、働きやすい職場作りを心掛けることで、自社が選ばれる努力も必要です。
他社の労使争議から学べる点は、多くあります。