厚生労働省の推計で、2025年に必要とされる介護職員数に対して確保できる見込み職員数の割合が発表されました。
結果として、100%確保し充足できる都道府県はありません。我が兵庫県は、ワースト5位の結果でした。
充足率上位の山梨や佐賀では95%を超えていますが、兵庫は81.2%です。全国平均の86.2%をも下回り、将来的に必要な介護サービスを受けられない要介護者が出ることが予想されます。
特に阪神間では介護事業者による介護職員の奪い合いの態になっているように、思います。
昨今は景気が上向き、民間企業が好条件で積極採用しているのも、介護職員不足に拍車をかけています。
介護就職フェアをしても、人が集まらなくなっていますし、求人広告を出しても反応が見込めません。
介護職は人の尊厳を守る素晴らしい仕事である旨、やりがいのある魅力的な職場であることを世間に周知させていく必要があります。
加えて、仕事の責任の重さ、人の命を預かる重責に見合った待遇にしなければ、人材確保は難しいでしょう。
今なお日本では、人の命を預かる職責の介護や保育などは待遇が他業界に比べて低く、職責の割に評価されません。
待ったなしで人材確保のための施策を展開しなければ、介護難民が溢れる社会が到来しかねません。